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但馬牛の種牛

但馬牛は全国のブランド牛のルーツなのです。
日本人が牛肉を食べるようになると牛鍋やすき焼きなどが広まり、牛肉の消費はどんどん拡大していきました。
そこで和牛と海外の牛を交配し、新しい雑種を作ることで肉牛の供給量を増やしていきました。
ところが海外の牛を交配していくうちに和牛の引き締まった丈夫な性質が薄れ、農業などには向かなくなりました。

また日本の環境に合わなかったり肉の質が下がったりしたことを受けて、和牛の系統を見直し品種改良を行うようになりました。
その中でよい肉質の子供を産むことができる血統の良い雄牛のことを種牛と呼び、積極的に種付けさせることで質の良い肉を作るようになりました。

そんな中で、1939年に生まれた「田尻」号と呼ばれる種牛が登場します。
とても優秀な種牛であったため、1958年までの間、多くの子孫を残しました。
現在、公益社団法人全国和牛登録協会が、子牛を登記し証明書を発行することで血統を管理しています。

公益社団法人全国和牛登録協会の発表によると現存する全国の黒毛和牛のうち、99.9%が「田尻」号の血統であるそうです。
和牛の約90%は黒毛和牛であることを考えると、但馬牛が今の和牛にとってどれだけ大きな存在であるかがわかりますね。

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